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用途別PCスペック早見
動画編集・CAD・ゲーム・画像編集で何が変わるか

同じ「パソコン」でも、用途によって効いてくる部品が違います。どこに予算を寄せるべきかを、用途ごとに整理しました。

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最初に結論

用途で変わるのは、CPU・メモリ・GPUのうち「どれを優先するか」だけです。

事務作業ならCPUとメモリ、動画編集ならメモリとストレージ、ゲームと3D CADならGPU。ここを外さなければ、細かい型番の違いで体感が変わることはほとんどありません。

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5つの部品が、それぞれ何を決めるか

スペック表は数字が並んでいて分かりにくいのですが、役割はそれぞれ1つだけです。

部品決めるもの足りないと起きること
CPU処理の速さ全般全体が遅い。書き出しに時間がかかる
メモリ同時に開ける量アプリを複数開くと固まる。写真や動画で落ちる
GPU(グラフィック)映像・3Dの描画ゲームがカクつく。3D CADが回らない
ストレージ(SSD)読み書きの速さと容量起動が遅い。素材が入らない
画面作業のしやすさ横に並べられない。色が合わない

ここで押さえておきたいのは、あとから足せるのはストレージと画面だけだということです。ノートパソコンはメモリが基板に直付けされている機種が主流で、購入後の増設ができません。GPUも同じです。

つまりCPU・メモリ・GPUは買うときに決まり、それが寿命まで続きます。逆に、ストレージが足りなければ外付けで補えますし、画面は後から買い足せます。予算配分は、この順で考えてください。

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用途別・必要スペック早見表

「快適に使える」水準を目安として挙げます。動けばよい、という最低ラインではありません。

用途CPUメモリGPUSSD
事務・Web・メール中位クラス16GB内蔵で十分512GB
写真の整理・軽い加工中位クラス16GB内蔵で十分1TB
RAW現像・本格的な画像編集上位クラス32GBあると快適1TB以上
動画編集(フルHD)中〜上位16GBあると快適1TB
動画編集(4K)上位クラス32GB以上必須1TB+外付け
2D CAD(作図中心)中位クラス16GB内蔵でも可512GB
3D CAD・レンダリング上位クラス32GB以上必須(業務用推奨)1TB
ゲーム(フルHD・60fps)中位クラス16GB必須(中位)1TB
ゲーム(WQHD以上・高fps)上位クラス32GB必須(上位)1TB以上

表を見ると分かりますが、分かれ目は「GPUが要るかどうか」です。事務作業と2D CADはCPU内蔵のグラフィックで足り、動画の4K・3D CAD・ゲームは独立したGPUが必要になります。この差が、価格でいちばん大きく効きます。

動画編集は、解像度で必要性能が変わる

フルHDと4Kでは、扱うデータ量が単純計算で4倍になります。フルHDなら中位クラスのノートパソコンでも編集できますが、4Kになると、プレビューがコマ落ちして作業になりません。4Kを扱うなら、メモリ32GBと独立GPUは妥協しないでください。

もう1つ効くのがストレージの空きです。動画編集は作業中に大量の一時ファイルを作ります。本体のSSDが埋まっていると、書き出しの途中で止まります。素材は外付けSSDに置き、本体は作業領域として空けておくのが定石です。

CADは2Dと3Dで別物

2Dの作図なら、事務用のパソコンとほぼ同じ構成で動きます。ところが3Dのモデリングとレンダリングになると、GPUの負担が一気に上がります。

業務でCADを使う場合、ソフトメーカーが公表している動作環境と、動作確認済みのGPUの一覧を必ず確認してください。ゲーム用のGPUで動くこともありますが、表示の乱れや落ちる不具合が出たときに、メーカーのサポートを受けられません。

ゲームは、解像度とフレームレートで決める

「ゲーミングPC」という区分に意味はありません。決めるべきはどの解像度で、何fpsを出したいかです。フルHDで60fpsなら中位のGPUで足りますし、WQHDや4Kで高いフレームレートを狙うなら上位のGPUが要ります。

そして、画面の性能とGPUは釣り合わせてください。60Hzのモニターに高性能なGPUをつないでも、表示は60fpsで頭打ちになります。逆も同じで、高リフレッシュレートの画面を買っても、GPUが追いつかなければ意味がありません。

ここまでの条件が決まってしまえば、あとは各社のサイトで、それを満たす機種を絞り込むだけです。メーカー直販は構成を自分で選べるので、上の表の数字をそのまま指定できます。

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メモリは何GB必要か

いちばん質問が多い項目です。結論から言えば、2026年に新しく買うなら16GBが基準です。

容量できること判断
8GBWeb、メール、文書作成。タブを開きすぎると重くなる今から買うには少ない
16GB事務、写真、フルHDの動画編集、2D CAD基準。多くの人はここ
32GB4K動画、RAW現像、3D CAD、仮想環境専門用途なら必要
64GB以上大規模な3D、業務用の解析用途が決まっている人向け

8GBを勧めない理由は、性能というより増やせないからです。動作の重さは我慢できますが、「あとで足せばいい」が通用しません。1年目は足りても、3年目に苦しくなります。

逆に、事務作業しかしない人が32GBを買っても、体感はほとんど変わりません。その予算はSSDの容量か、画面に回したほうが効きます。

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CPUの型番の読み方

CPUの名前は長くて分かりにくいのですが、見るところは3つだけです。

  1. シリーズ(グレード)──どのクラスか
  2. 世代──いつのものか
  3. 末尾の記号──省電力か高性能か
メーカー入門中位上位
IntelCore 3 / Celeron系Core 5 / Core Ultra 5Core 7・9 / Core Ultra 7・9
AMDRyzen 3Ryzen 5 / Ryzen AI 5Ryzen 7・9 / Ryzen AI 7・9
AppleM系(無印)M系 ProM系 Max / Ultra
QualcommSnapdragon XSnapdragon X Elite

気をつけたいのが世代です。同じ「Core 5」でも、5年前の型と最新の型では性能も消費電力も違います。店頭の在庫や、極端に安い機種は世代が古いことがあるので、仕様表で確認してください。

ノートパソコンでは末尾の記号も効きます。省電力向けの型は発熱が少なく電池が持ちますが、長時間の書き出しでは性能が落ちます。逆に高性能向けの型は速い代わりに、ファンがよく回り、電池が減ります。持ち歩くなら前者、据え置きで重い作業をするなら後者です。

Arm版Windowsの機種は、ソフトの対応を確認してください。

Snapdragon Xを搭載した機種は、これまでのWindowsとは中身の仕組みが異なります。多くのソフトは変換機能を通して動きますが、CAD、業務用の専用ソフト、一部の周辺機器のドライバーは動かないことがあります。仕事で使うソフトが決まっているなら、購入前にメーカーの対応表を確認してください。IntelやAMDの機種では、この問題は起きません。

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画面サイズの選び方

ノートパソコンの画面は、持ち運ぶかどうかでほぼ決まります。

サイズ重さの目安向いている使い方
11〜12インチ1kg前後移動が多い。作業は補助的
13〜14インチ1.1〜1.4kg持ち運ぶ人の基準。学生・営業
15〜16インチ1.6〜2.2kg据え置き中心。編集・CAD・ゲーム
17インチ以上2.5kg〜持ち運ばない前提

13〜14インチを勧めるのは、本体1.3kg以下なら、充電器を入れても現実的な重さに収まるからです。1.6kgを超える機種は、性能がよくても持って行かなくなります。

解像度も見てください。同じ14インチでも、フルHDと、それより高い解像度では、一度に表示できる情報量が変わります。表計算や図面を扱うなら、解像度の高いほうが作業が楽です。

そして、据え置きで使う時間が長いなら、外部モニターを1枚足すほうが効果的です。本体のサイズを上げるより安く、作業効率は大きく変わります。→ 仕事用モニターの選び方

予算を削ってはいけない場所

削ってよいのは、CPUの世代(最新→1つ前)、SSDの容量(外付けで補える)、画面サイズです。削ってはいけないのは、メモリと、その用途に必要なGPUです。この2つは後から足せないため、足りないまま買うと寿命まで我慢することになります。また、極端に安い機種は世代が古い、保証が短い、ストレージがHDDといった理由があります。値段の理由を必ず確認してください。

CASES

修理の現場で見ていること

スペック表を見ながら迷っている方に、うちの店でいちばんよく伝えているのがこの2つです。

1. メモリは8GBで足りる人と、16GB要る人がはっきり分かれます。Word、Excel、インターネットが中心なら、8GBで問題なく使えます。いっぽう、ブラウザのタブを大量に開いたまま、TeamsやZoomを動かしながらExcelを使う方には、16GBをおすすめすることが増えました。Windows自体が以前よりメモリを使うようになっているためです。16GBのほうが上だから、という理由だけで選ぶ必要はありません。

2. CPUは「i3 / i5 / i7」より先に、世代を見てください。「Core i7を買ったのに遅い」というご相談で調べると、かなり古い世代のi7だった、ということがあります。同じ値段なら、新しい世代のCore i5のほうが快適なことが珍しくありません。型番「Core i5-8250U」の、i5のうしろの最初の数字が世代です。

よくある質問

Q. ゲーミングPCで動画編集もできますか

できます。ゲーム用のGPUは動画の書き出しにも効きます。ただし業務用CADを使う場合だけは、ソフトメーカーの動作確認済みGPUを確認してください。

Q. メモリは後から増やせませんか

デスクトップと一部のノートは増設できます。ただし薄型ノートの多くは基板に直付けで、増設できません。購入前に「メモリスロット」の有無を仕様表で確認してください。

Q. CPUとGPU、どちらを優先すべきですか

用途によります。事務・文書・表計算はCPU、ゲームと3Dと4K動画はGPUです。両方を上げると価格が跳ね上がるので、自分の用途で必要なほうに寄せてください。

Q. Macは選択肢になりますか

画像編集や動画編集では有力です。一方でCADや業務用ソフトはWindows前提のものが多く、会社の環境に合わせる必要がある場合はWindowsが無難です。使うソフトの対応から決めてください。

Q. 中古で予算を抑えられますか

抑えられます。ただしWindows 11に対応した世代であること、SSD搭載であること、バッテリーの状態が明記されていることを確認してください。→ 中古パソコンはどこで買うべきか

まとめ

用途で優先する部品が決まり、そこを外さなければ機種名はさほど重要ではありません。迷ったら、メモリ16GBと、その用途に必要なGPUの有無。この2点だけ確認してください。

この記事について

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