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小学生・シニアのパソコン選び
家族が使うPCで確認すること

性能より先に決めることがあります。子ども用は安全設定、高齢の親用は見やすさと相談先。それぞれの確認順をまとめました。

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最初に結論

本人以外が使うPCは、性能より「設定」と「困ったときの相談先」で決まります。

子ども用は利用制限とアカウントの分離、高齢の親用は文字の大きさと詐欺対策。機種選びは、その設定ができる構成かどうかを見るだけで足ります。

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小学生用:どんな機種を選ぶか

学校から指定がある場合は、その指定が最優先です。指定がない場合の目安を挙げます。

項目目安理由
画面11〜13インチ体格に合う。持ち運びやすい
重さ1.3kg以下ランドセルと一緒に持てる範囲
メモリ8GB以上(できれば16GB)数年使う前提なら16GB
SSD256GB以上学習用途なら足ります
頑丈さ耐衝撃・防滴があると安心落とします。必ず落とします
保証物損(落下・水濡れ)が対象か通常保証では直りません
カメラ・マイク内蔵オンライン授業で使います

選ぶときにいちばん効くのは、性能ではなく物損保証です。子どもが使うパソコンの故障原因は、部品の寿命ではありません。落下と、飲み物をこぼすことです。どちらもメーカーの通常保証では直らず、画面交換だけで数万円かかります。

高い機種を買うより、手頃な機種+物損保証のほうが、結果的に安く済むことが多くあります。

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小学生用:買ったらすぐやる設定

機種選びより、こちらのほうが大事です。最初の1時間で済ませてください。

  1. 保護者と子どもで、別々のアカウントを作る──同じアカウントを使うと、制限がかけられません。保護者側を管理者に、子ども側を「お子様用」として作成します
  2. ファミリー機能で利用時間を設定する──Windowsの「ファミリー」機能で、使える時間帯と1日の上限を決められます
  3. 閲覧の制限をかける──不適切なサイトのブロック、検索結果のフィルタ
  4. アプリの購入・課金にパスワードをかける──意図しない課金を防ぎます
  5. 使用状況のレポートを受け取る設定にする──保護者のメールに、週ごとの利用状況が届きます
  6. ルールを一緒に決める──設定より、この会話のほうが長く効きます

6番目を飛ばさないでください。制限だけを一方的にかけると、抜け道を探すようになります。「なぜこの時間までなのか」「知らない人とやり取りしない理由」を、設定する場面で一緒に話しておくほうが守られます。

あわせて、データのバックアップも最初に設定してください。学校から配布されるクラウドの容量があれば、それを使うのがいちばん確実です。

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シニア用:どんな機種を選ぶか

高齢の親のパソコンで重要なのは、処理の速さではありません。見やすさと、困ったときに誰が対応できるかです。

項目目安理由
画面15インチ以上文字が大きく表示できる。据え置き前提なら大きいほうがよい
据え置きならデスクトップも選択肢画面もキーボードも大きくできる
キーボードテンキー付き、キーが大きい入力の負担が減る
メモリ8GB以上(16GBが安心)動作が遅いと、それだけで使わなくなります
ストレージSSD必須HDD機は起動が遅く、「壊れた」と誤解されます
買う場所相談できる店ここが最大の分かれ目

SSDかHDDかは、シニア用ではとくに重要です。起動に数分かかるパソコンは、「調子が悪い」「壊れた」という相談の原因になり、やがて使われなくなります。予算を削るなら、画面サイズより先にCPUの世代を落とし、SSDだけは確保してください。

そして買う場所です。ネット通販の最安値で買うと、不具合が出たときに親が自分で対処できません。近所に相談できる店があるなら、多少高くてもそちらのほうが結果的に安上がりです。→ パソコンはどこで買う?新品・中古とお店の選び方

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シニア用:見やすさの設定

買ったままの状態は、多くの高齢の方には小さすぎます。渡す前に、家族が設定してあげてください。

  1. 表示を大きくする──設定 → システム → ディスプレイ → 拡大/縮小。125%か150%にします
  2. 文字を大きくする──設定 → アクセシビリティ → テキストのサイズ
  3. マウスポインターを大きく、色を変える──設定 → アクセシビリティ → マウスポインターとタッチ。見失わなくなります
  4. よく使うアプリだけをタスクバーに残す──使わないものは外す
  5. デスクトップのアイコンを減らす──10個以内に
  6. スリープまでの時間を長くする──「消えた」と驚かせないため
  7. 音量を確認する──通知音が聞こえるか

3番目は効果が大きいわりに知られていません。マウスポインターを見失うのは、高齢の方に非常に多い困りごとです。大きく、色を付けるだけで解決します。

あわせて、操作の手順を紙に書いて渡すことをおすすめします。画面の写真を印刷して番号を振るのがいちばん分かりやすい形です。口頭や電話で説明するのは、お互いに疲れます。

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シニア用:詐欺への備え

設定より、こちらのほうが実害を防ぎます。高齢の方のパソコン被害は、故障ではなく詐欺が圧倒的に多いのが実情です。

覚えてもらうのは、細かい見分け方ではなく行動のルール1つです。

「画面に電話番号が出たら、その番号ではなく私に電話して」

これだけで、被害のほとんどは防げます。冷蔵庫や電話機のそばに、連絡先を書いた紙を貼っておくと確実です。

そのうえで、家族側で次を設定してください。

  • Windows セキュリティが有効になっているか確認する──追加のソフトを買う必要はありません
  • ブラウザの通知の許可を確認する──覚えのないサイトの通知を削除。ここから偽の警告が出続けます
  • 覚えのない拡張機能を削除する
  • 体験版のセキュリティソフトを整理する──期限切れの警告が出続け、本物の警告と区別がつかなくなります

偽の警告が出たときの対処は、「ウイルスに感染しました」電話をかける前に読むページにまとめています。あらかじめ、このページをブックマークに入れておくのも有効です。

やってはいけないこと

子ども用のパソコンを、保護者と同じアカウントで使わせないでください。利用制限もレポートもかけられず、保護者のメールや購入履歴にも触れられます。
また、高齢の親のパソコンに、遠隔操作アプリを安易に入れないでください。家族が使う分には便利ですが、同じ仕組みが詐欺にも使われます。「困ったら遠隔で見てもらう」という習慣がつくと、他人からの同じ依頼にも応じてしまいます。

よくある質問

Q. 子どもにはタブレットで十分ではありませんか

調べ物や動画ならタブレットで足ります。ただし、キーボードでの文字入力、表計算、プログラミングを学ぶ段階になるとパソコンが必要です。学校の指定があるかを先に確認してください。

Q. 中古で安く済ませたいのですが

Windows 11に対応した世代で、SSD搭載であれば選択肢になります。ただし子ども用の場合、物損保証が付かないことが多い点は考慮してください。→ 中古パソコンはどこで買うべきか

Q. 親が「使い方が分からない」と言って使いません

覚えてもらう機能を3つに絞ってください。それ以上教えると、どれも身につきません。写真を見る、家族と通話する、印刷する。この3つが定着してから増やします。

Q. 遠方の親のパソコンを、どう支えればよいですか

設定は帰省したときに家族がやってしまうのが早道です。手順は紙に書いて残してください。あわせて、初期設定やトラブル対応を相談できる地元の店を1軒決めておくと安心です。

Q. スペックはどう決めればよいですか

この用途なら、メモリ16GBとSSDだけ押さえれば十分です。細かい違いは体感に出ません。→ 用途別PCスペック早見

まとめ

本人以外が使うパソコンは、買った時点では半分しか終わっていません。設定と、困ったときの連絡先を決めるところまでが、家族の仕事です。

この記事について

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