まずパソコンを再起動してください。これで直るものが相当あります。直らない場合は、Windowsとアプリを更新し、設定から「修復」を試します。再インストールは最後です。先にライセンスと保存データの場所を確かめないと、開けないどころか中身まで失うことがあります。
どの「開かない」かを見分ける
アイコンを押しても始まらない、という症状には、原因の違う三つがあります。
| 様子 | 起きていること | 先に見るところ |
|---|---|---|
| 押しても何も起きない | すでに起動していて画面に出ていない、または起動の途中で止まっている | STEP 2 |
| 一瞬だけ開いて、すぐ閉じる | アプリのファイルが壊れている、更新が途中で止まっている | STEP 3・4 |
| エラーの文字や番号が出る | そのメッセージに原因が書かれている | 画面を撮影して STEP +へ |
エラー番号が出ているなら、それを消さずに撮影してください。あとで原因を特定する手がかりになります。
再起動する
タスクマネージャーにアプリが残っている場合は終了し、Windowsを再起動します。CtrlキーとShiftキーとEscキーで開き、一覧に該当のアプリがあれば選んでタスクを終了します。
「押しても何も起きない」ときは、すでに起動していることがあります。タスクマネージャーの一覧に名前があるのに画面に出てこない場合は、ウィンドウが画面の外に飛んでいる可能性があります。タスクバーのアイコンを右クリックして「最大化」を選ぶと戻ることがあります。
再起動は「シャットダウン」ではなく「再起動」を選んでください。Windowsの既定では、シャットダウンは完全に電源を切らず、状態を保存して次回すばやく起動する仕組みになっています。不具合を引きずったままになるので、こういうときは再起動のほうが確実です。
アプリとWindowsを更新する
Microsoft Storeまたはアプリ内の更新と、Windows Updateを確認します。
アプリ側とWindows側の版が食い違うと、起動しなくなることがあります。両方を更新してから、もう一度再起動してください。更新しただけで再起動しないと、変更が反映されないことがあります。
逆に、更新の直後からおかしくなった場合は、その更新が原因の可能性があります。数日待つと修正版が出ることもあります。急ぐなら、STEP 4の修復を先に試してください。
修復を試す
設定→アプリ→インストールされているアプリ→詳細オプションに「修復」があれば実行します。
同じ画面に「リセット」もありますが、こちらはアプリの中の設定やデータを消します。まず「修復」を試し、それで駄目なときだけリセットを考えてください。順番を逆にすると、戻せなくなります。
この項目が出てこないアプリもあります。Microsoft Store以外から入れたソフトは、修復の機能を持たないことが多く、その場合はSTEP 6の入れ直しになります。
1つだけか、全部かを分ける
ほかのアプリは普通に開きますか。ここで話が大きく変わります。
1つのアプリだけ開かないなら、そのアプリの問題です。STEP 3・4・6で直ることがほとんどです。
どれを開いても駄目、という場合は、パソコン側の問題です。Windowsの中の共通部分が壊れているか、ストレージの空き容量が足りていないか、そもそも読み書きが遅くなりすぎている可能性があります。Cドライブの空きが10パーセントを切っていないかを先に確認してください。
ライセンスとデータを確かめてから入れ直す
ライセンス、ログイン情報、保存データの場所を確認してから再インストールします。この順番を守ってください。
確かめるのは三つです。ひとつ、もう一度入れ直せるか。購入時のメール、プロダクトキー、ダウンロード用のページが手元にあるか。ふたつ、ログインできるか。IDとパスワードが分かるか。みっつ、作ったデータがどこにあるか。ソフトの中だけに保存されている形式だと、消した時点で一緒に消えます。
三つとも確認できてから、アンインストールして入れ直します。一つでも不明なら、そこで止めてください。
業務ソフト・古いソフトの注意
会計ソフト、給与ソフト、業務用のシステム、年賀状ソフト。これらは一般のアプリと同じ扱いをしないでください。
ライセンスが1台ずつ紐づいているものがあります。入れ直すと認証の回数を消費し、上限に達すると発行元への連絡が必要になります。データがパソコンの中だけにあるものもあります。クラウドに預けていない限り、消したら戻りません。
また、古いソフトは、今のWindowsで動く保証がありません。入れ直したら以前より状態が悪くなった、ということが起こります。動いていたものを消す前に、発行元の対応状況を確認してください。
それでも開かないとき
切り分けの残りは二つです。
ひとつは、別のユーザーアカウントを作って、そこで同じアプリを開いてみることです。新しいアカウントで開けるなら、パソコンではなく、いま使っているアカウントの設定が壊れています。
もうひとつは、Windowsの修復です。設定→システム→回復から実行できますが、時間がかかり、途中で止まると起動できなくなる危険もあります。大切なデータのバックアップを取ってから行ってください。
お店に頼む場合、ソフトの入れ直しと設定で数千円から、Windowsの修復や再インストールを含めると一万円台というのが一般的な相場です。ただし業務ソフトの再設定が絡むと、内容によって大きく変わります。ライセンス情報が手元にないと作業自体ができないので、先に探しておくと早く安く済みます。
当店に寄せられる「アプリが開かない」という相談で多いのは、アプリそのものの故障よりWindowsの更新との食い違いと、空き容量不足です。次に、ライセンスやデータの確認をしないまま入れ直してしまい、開くようにはなったが中身が消えた、という相談が続きます。だからこのページでは、入れ直しを最後に置いています。
会計・業務・年賀状ソフトなどは、データ保存先とライセンスを確認せず削除しないでください。
「アプリを修復します」と称する広告や、聞いたことのない最適化ソフトを入れないでください。直らないうえに、別の問題が増えます。
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専門店やサポートへ相談する目安
業務ソフト、古いソフト、エラー番号が出る場合は、画面を撮影しソフト名とバージョンを伝えて相談してください。ライセンスの書類や購入時のメールも一緒にお持ちいただけると、その場で判断できることが増えます。
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