まずWindows Updateによる再起動かどうかを確認します。夜間や決まった時刻に起きるなら、これが原因です。心当たりがない場合は、イベントビューアーで落ちた時刻の記録を見て、本体の熱とホコリを確認してください。突然電源が落ちるほうは、熱と電源系を強く疑う症状です。
再起動か、電源断かを見分ける
同じように見えても、Windowsが再起動したのと、電源が落ちたのでは原因がまったく違います。まずどちらかを見極めてください。
| 起きたこと | 疑うところ | 進む手順 |
|---|---|---|
| 夜間や決まった時刻に再起動している | Windows Update | 手順2 |
| 青い画面が出てから再起動する | ドライバー、メモリ | 手順3・7 |
| 前ぶれなくブツッと消える | 熱、電源、接触 | 手順5・6 |
| 負荷をかけたときだけ落ちる | 熱、電源容量 | 手順5・6 |
| しばらく放置すると落ちている | スリープの設定 | 手順4 |
| 特定のソフトを使うと落ちる | そのソフト、ドライバー | 手順8 |
前ぶれなくブツッと消えるのは、Windowsが関与していない可能性が高い症状です。電気そのものが止まっているため、ソフト側をいくら調べても原因が出てきません。

更新による再起動かを確認する
Windowsは、更新の適用のために自動で再起動することがあります。作業中に突然、と感じても、実際にはこれというケースがよくあります。
設定から更新とセキュリティ、Windows Updateを開き、更新の履歴を見てください。再起動した日時の直前に更新が適用されていれば、原因はこれです。
アクティブ時間を設定しておくと、その時間帯には自動で再起動しなくなります。仕事で使う時間帯を登録しておけば、作業中に落ちることを防げます。
ノートパソコンで、ふたを閉じたときに更新が走ることも覚えておいてください。移動中に更新が進み、開いたときには終わっている、という動きをします。
イベントビューアーで記録を見る
Windowsは、異常終了の記録を残しています。原因を絞る手がかりになります。
検索欄に「イベントビューアー」と入力して開き、Windowsログ、システムと進みます。落ちた時刻のあたりを探してください。
注目するのはエラーと重大の表示です。とくに、イベントIDが41のものは「システムが正常にシャットダウンされずに再起動した」という意味で、電源断が起きたことを示しています。
ここに記録がない、または41だけが並んでいる場合は、Windowsが記録を書く前に電気が止まっているということです。ハード側の問題として、手順5以降に進んでください。
電源とスリープの設定を確認する
落ちたのではなく、設定どおりに休止していただけ、ということもあります。
設定のシステムから電源を開き、画面とスリープの時間を確認してください。バッテリー駆動時と電源接続時で、別々に設定されています。
ノートパソコンでは、カバーを閉じたときの動作も確認します。ここが「シャットダウン」になっていると、ふたを閉じるたびに終了します。
あわせて高速スタートアップも見てください。この機能と機器の相性が悪いと、終了や復帰の動作が不安定になります。コントロールパネルの電源オプションから、無効にして様子を見ることができます。

熱とホコリを確認する
前ぶれなく落ちる原因として、最も多いのが熱です。パソコンは温度が上がりすぎると、部品を守るために強制的に電源を切ります。
次のような症状があれば、熱を疑ってください。ファンが常に大きな音で回っている。本体の底面や側面が熱い。負荷の高い作業をしたときだけ落ちる。夏場になってから起きるようになった。
まず、吸気口と排気口をふさいでいないかを確認します。ノートパソコンを布団やソファの上で使うと、底面の吸気口が完全にふさがれます。座布団やクッションの上も同じです。
次にホコリです。ファンや排気口にホコリが詰まると、風が通らなくなります。エアダスターで外側から吹くのは、自分でできる範囲の手当てです。ただし、内部に押し込むだけになることもあるため、詰まりがひどい場合は分解清掃が必要になります。
使い始めてから3年から5年経った機械では、内部のホコリがたまっているのが普通です。一度も清掃していないなら、まずここを疑ってください。
電源まわりを確認する
電気の供給が不安定でも、同じ症状が出ます。
ノートパソコンなら、ACアダプターの接続を確認します。プラグの根元が折れ曲がって断線しかけていることがよくあります。バッテリーが劣化していると、ACを抜いた瞬間に落ちます。ACをつないでいるときだけ安定するなら、バッテリーの寿命です。
デスクトップでは、電源ユニットを疑います。使用年数が5年を超えていて、負荷をかけたときだけ落ちるなら、容量が足りなくなっている可能性があります。電源ユニットは消耗品で、内部の部品が劣化すると出力が不安定になります。
コンセント側も見てください。たこ足配線で電子レンジやエアコンと同じ系統につないでいると、それらが動いた瞬間に電圧が下がって落ちることがあります。落ちるタイミングに規則性があるなら、これを疑ってください。

メモリとドライブを疑う
青い画面が出てから再起動する場合は、メモリかドライブの不良が考えられます。
メモリは、Windowsにメモリ診断ツールが入っています。検索欄に「Windowsメモリ診断」と入力して実行すると、再起動して検査が始まります。時間は数十分かかります。
増設したメモリが原因のこともあります。増設した直後から症状が出ているなら、いったん外して元の状態に戻してください。相性の問題で、規格が合っていても動かない組み合わせがあります。
ドライブについては、異音がしないか、読み込みで固まることがないかを確認します。カチカチという音が聞こえるハードディスクは、故障の直前です。この場合は、原因を調べるより先にデータのバックアップを取ってください。
ソフトとドライバーを疑う
特定のソフトを使ったときだけ落ちるなら、そこに原因が絞れます。
グラフィックのドライバーは、動画やゲーム、映像編集で落ちる場合の定番です。メーカーのサイトから、型番に合った最新のものを入れ直してください。
セキュリティソフトの重複もよく見ます。市販のものを2つ入れている、あるいは以前使っていたものが残っていると、互いに干渉して不安定になります。
いつから起きるようになったかを思い出してください。何かを入れた直後からであれば、それが原因である可能性が高くなります。心当たりのあるソフトを削除して様子を見るのが、いちばん早い切り分けです。
それでも止まらないとき
原因が絞れないときは、記録を取ることから始めてください。相談するときにも役立ちます。
落ちた日時をメモする。時間帯に規則性があるか、特定の作業のときかが分かると、原因の範囲が一気に狭まります。
そのときの状況を書き添える。動画を見ていた、Excelを開いていた、何もしていなかった。この違いが手がかりになります。
費用の目安としては、分解清掃が5千円から1万5千円程度、ノートのバッテリー交換が1万円台から、デスクトップの電源ユニット交換が1万円前後からというのが一般的な相場です。原因が特定できていれば、部品交換で済むことが多い症状です。
ただし、落ちるたびにデータが壊れるリスクがあります。原因を探している間も、大事なファイルは別の場所に保存しておいてください。突然の電源断は、書き込み中のファイルを壊します。
相談で多いのは、順に内部のホコリによる熱、ノートパソコンのバッテリー劣化、Windows Updateの自動再起動という並びです。とくに1番目は、購入から数年経った機械で夏場に集中します。落ちる症状として持ち込まれたもののうち、清掃で改善する割合は決して低くありません。3番目は故障ではないため、設定の説明で終わります。「勝手に落ちる」という言葉で来られても、原因の幅が広い症状なので、いつ・何をしていたときかを伺うところから始めています。
再起動を繰り返す状態のまま使い続けないでください。保存していないデータが失われ、システムが壊れることがあります。
電源ユニットは内部に高い電圧が残るため、開けて確認する作業は行わないでください。
突然電源が落ちる原因が本体側に見つからないとき、次に疑うのは電気そのものの品質です。UPSで何が防げて、何が防げないかをまとめています。
「仕事の途中で急に切れるんです。いつ落ちるか分からなくて、怖くて使えません」。会議中に電源が落ちるというご相談で、お預かりしました。
点検すると、内部の冷却部分にほこりがたまり、温度が上がっていました。清掃してファンの動作を確認し、負荷をかけた状態でも電源が落ちないことを確かめてからお返ししました。普段は布団の上で使っていたと伺い、通気口をふさがない置き方もご案内しました。
「ファンの音まで静かになりました。置き場所も気をつけます。原因が分かって安心しました」。突然の電源断は、熱が原因のことがあります。
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